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2011年07月29日 (金) | 編集 |
■厳しいボス■
 □文型:「~ておく」
 □目的:部下に指示をする
 □道具:
 □『日本語初歩』:32課
 □『みんなの日本語』:30課



グループに分かれて、あるテーマに対して、「~ておく」を使ってできるだけたくさん文を作ります。

たとえば、テーマが

「今日、15時から会議があります」

だったら、

・会議室の鍵をあけておいてください。
・資料をコピーしておいてください。
・机といすをならべておいてください。

などなど

そのほかにテーマとして、
「来週、国際会議があります」
「来週、新しい社員のウェルカムパーティーをします」
「来週、オフィスの引越しをします」  
などがあります。

もちろん、会社以外のテーマにしてもOKです。


さて、なぜ、会社内でのテーマにしたかというと、インドではカースト制が法律で禁止されているものの、その身分制度的な文化習慣は、いまだに深く残っています。

だから、会社でもレストランでも、階級ごとに仕事も決まっているのです。
たとえば、レストランなら、お店やお金の管理をする人、注文をとる人、掃除をする人など、それぞれ階級で仕事が分かれていて、また服の色も違っているので、すぐにわかります。

また、会社内でも同じです。掃除をしたり、コピーをしたり、お茶を入れたり、というのは階級の低い人がやることが多いのです。

さて、日本語を勉強して、日本の会社に入ろうというような人は、比較的裕福で、階級が高い人が多いわけですが(少なくとも私の任地では)、そんな人たちが日本の会社に入って驚くことが、コピーや掃除をさせられることなのだそうです。「そんなことは(階級の高い)私がやる仕事じゃない」という心境です。日本なら、新入社員が雑用をやらされることは当たり前だったりするのですが、インドでは違います。

一方、日本人からすると、これを理解していないと、インド人は仕事をしないと腹を立てることになってしまうわけです。

これは、文化の違いであり、日本人にしてもインド人にしても、気分がいいことではないし、両者にとって利益になりません。

ほかの国についてはよくわからないのですが、少なくてもインドでこの活動を行う場合は、そんな文化の違いを説明して、日本の会社では、コピーでも掃除でもする(しなくてはいけない)ことがあることを紹介すると、活動に深みが出てくるかもしれません。




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