元・青年海外協力隊(インド・プネ派遣)による日本語教育(日本語教師向け)の教材サイト。★初級・中級・上級の教室活動や学習ゲーム満載!イラストもたっぷり。WordやPDFで無料ダウンロード! ★『日本語初歩』『みんなの日本語』対応 ★オリジナル「みんなでじゅくご」カードゲームもオススメです♪ 外国人向けの日本語教材集、ちょっとした図書館としてご利用ください。
2011年04月26日 (火) | 編集 |
■ええっ!ほんと?■
 □文型:「たことがあります」
 □目的:自分の経験を紹介する/うそを見抜く
 □道具:
 □『日本語初歩』:25課
 □『みんなの日本語』:19課


「たことがあります」の表現を使って、文を3つ作り、そのうちに一つだけウソの文を作ります。
そしてほかの学生はそれウソを見抜くという活動です。

活動の流れは以下のとおりです。


①教師は自分のおもしろい、めずらしい経験を黒板に書く。しかし、三つのうちひとつにうそをいれる。
 
 [例]
 A:わたしは富士山にのぼったことがあります
 B:わたしはラジニ・カントに会ったことがあります
 C:わたしは新聞に出たことがあります


「このなかにひとつ、うそがあります」と言って、どれがうそだと思うか全員に手をあげてもらう。そのあと、うそを発表する。

②学生は自分の珍しい経験を三つ考える。かならずひとつうそをいれること。

③学生は一人ずつ前に出て発表する。黒板に書いてもいい。
(人数が少なければ他の人は質問をしてもよい)

④他の学生はうそだと思うものに手をあげさせる。そのあと、発表した学生自身にこたえをいってもらう。答えが当たった人は1点もらう。点は自分で記録しておく。

⑤全員発表する。

⑥点を計算し、「うそ発見チャンピオン」を発表する。また、だれがいちばんうそが上手だったかを選んでもいい。

※クラスの人数が多いときは、ふたつのグループにわけたり、黒板に書かないで発表したりするなどして工夫する。


「たことがある」の表現だけでなく、どの文型でも使用できるので、アイスブレーキング的な活動としても使えます。



☆ダウンロードはこちらから↓

▼『日本語初歩』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン

▼『みんなの日本語』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン
2011年04月26日 (火) | 編集 |
■みんなすてき♪■
 □文型:「~し~し」
 □目的:ともだちのいいところを見つける
 □道具:
 □『日本語初歩』:25課
 □『みんなの日本語』:28課


グループに分かれて、お互いに、「~し~し」を使って、いいところを見つける、褒め合うという活動です。

シンプルですが、ほめてもらうというのはただうれしいだけでなく、他人に認められているという安心感と、自分の集団での存在感を確かめることができます。

これは日本の学校でも同じことだと思うのですが、私がインドで担当したコースは一般公開講座であり、コースが進むとともにどんどんやめていってしまうという状況がありました。それには、インド経済、社会、教育、学校システムなど、いろいろな問題があり、私個人ではどうすることもできない部分が多くありましたが、せめて学習者には授業に来ることに対して何らかの意義・価値を感じてもらい、できるだけ長く日本語の学習を続けてもらい、ひいては日本を好きになってもらいたいという想いがありました。

単純な活動ですが、そんな想いが込められています。



☆ダウンロードはこちらから↓

▼『日本語初歩』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン

▼『みんなの日本語』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン
2011年06月30日 (木) | 編集 |
■理由はこれ■
 □文型:「~し~し」
 □目的:理由を説明する
 □道具:カード、コイン
 □『日本語初歩』:25課
 □『みんなの日本語』:28課



riyu_kore.jpg

カードを開いて、そのテーマについて「はい」か「いいえ」で答え、そのとき「~し~し」を使って理由も説明するという活動です。
たとえば、カードに「カラーコピーを使う」と書いてあったら、こうなります。

[例] 「カラーコピーを使う」
Q:カラーコピーを使いますか。
A1:はい、あたらしいし、色もきれいだし。
A2:いいえ、高いし、カラーコピーができるところも遠いし。


「はい」になるか、「いいえ」になるかは、自由に決めてもいいですが、この活動では、コインを投げて、表なら「はい」裏なら「いいえ」としています。

ちなみにカードの中の「Barista(バリスタ)」は最近インド中に広がっているチェーンの喫茶店で、インド版スターバックスといったところです。普通のインド人にとっては高級店です。道端で売られているチャイやコーヒーの10倍はします。だから、Baristaでコーヒーを飲むかどうかは大きな問題です(笑)

「ハリウッド映画を見ますか」という問いに対してはたいていのインド人なら「はい」と答えるでしょう。ただ、インドには「ボリウッド映画」が有名なので、「いいえ」のときはどう答えるか楽しみです。

「一人でアパートに住みますか」という問いは、インドではほとんどあり得ないことです。まず、家族と住むのが当たり前だし、学生なら寮に入ります。学生もそんなことは考えないと思うし、まず親が許さないでしょう。そもそも一人暮らし用のアパートがありません。一人暮らしの世帯が全体の30%を占める日本とは大違いです。

「ナノ(Nano)」は、ご存知の方も多いと思いますが、インドのタタ社が開発した低価格自動車(1ラーク=約30万円)です。

さて、以上のようにインドコンテンツになっているので、Wordなどで適宜編集して使ってください。



☆ダウンロードはこちらから↓

▼『日本語初歩』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン

▼『みんなの日本語』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン

2011年06月30日 (木) | 編集 |
■私の国の習慣■
 □文型:「~なければなりません」、「~てはいけません」
 □目的:習慣・文化を説明する
 □道具:
 □『日本語初歩』:26課
 □『みんなの日本語』:17課


「なければなりません」と「てはいけません」を使って、日本や学習者の国の文化や習慣を紹介します。

はじめて、教師が日本の習慣について説明して、その次に、学生の国について紹介してもらいます。
以下のような流れです。



①教師は、日本の習慣について「なければなりません」と「てはいけません」を使っていくつか説明する。

・うちにはいるとき、くつをぬがなければなりません。
・約束の5分前までにこなければなりません。
・電車やバスで、携帯電話で話してはいけません。


②学生はペアかグループにわけ、それぞれに習慣のテーマをだす。
<食事の習慣> <交通の習慣> <結婚の習慣> <お祭りの習慣>
<家族の習慣> <学校の習慣> など
  テーマなしで自由に作らせてもよい。

③ぺア・グループごとに習慣について説明する文をつくる。できれば理由も考える。

④グループごとに発表し、内容を確認する。

※上記の活動の流れの説明文だけファイルにしてあります↓。


☆ダウンロードはこちらから↓

▼『日本語初歩』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン

▼『みんなの日本語』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン
2011年06月30日 (木) | 編集 |
■おかしくないですか?■
 □文型:「てもいいです」「てはいけません」「なければなりません」
 □目的:「許可」「禁止」「義務」の意味を使い分ける
 □道具:カード(グループに1セットずつ)
 □『日本語初歩』:26課
 □『みんなの日本語』:17課


okashikunaidesuka.jpg

カードに書かれたキーワードを使って文を作ります。
そして「なければなりません」「てもいいです」「てはいけません」のどれかを使わなければならないんですが、文法が正しくても内容が(常識的に)おかしかったら、まちがいになります。

たとえば、カードに「まいにち・テレビ」と書かれていたら、

 ・毎日テレビをみてもいいです。(○)
 ・毎日テレビをみてはいけません。(○)
 ・毎日テレビをみなければなりません。(×)


と3つの文が作れますが、最後の文は少しおかしいですよね。
このように意味を考えながら、作らなければなりません。

もちろん、3つ目の文も「日本語学校の宿題で、毎日朝の連続ドラマを見なければならない」という理由なら正しいかもしれません(笑)。
なので、文を作ったあと、さらに理由を説明してもらうともっと楽しくなるかもしれません。



☆ダウンロードはこちらから↓

▼『日本語初歩』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン

▼『みんなの日本語』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン
2011年06月30日 (木) | 編集 |
■春になると・・・■
 □文型:「~と、~」(条件)
 □目的:たくさん文をつづける
 □道具:
 □『日本語初歩』:26課
 □『みんなの日本語』:23課


「春風吹けば桶屋が儲かる」的な文をどんどん作っていこうという活動です。

たとえば、

    <桜が咲くと・・・・>

なら、   

 例: 桜が咲くと、みんなお花見をします。
    お花見をすると、楽しくなります。
    楽しくなると、おどります。
    おどると、つかれます。


みたいにつなげていきます。

ほかにもはじめの文は

 <日本語を勉強すると・・・/夜遅く寝ると・・・/休みになると・・・/このボタンを押すと・・・>

なんかが使えます。

ただ、「~と~(条件)」は、自然発生的な条件の意味なので、ある条件で必ず起こることか、習慣的、機械的、科学的なことを言うように指導する必要があります。


☆ダウンロードはこちらから↓

▼『日本語初歩』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン

▼『みんなの日本語』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン
2011年07月01日 (金) | 編集 |
■赤ちゃん・バケツ・電話・玄関・トイレ■
 □文型:「から」「ので」(理由)
 □目的:理由とともに意見をいう
 □道具:
 □『日本語初歩』:27課
 □『みんなの日本語』:42課


さっそくですが、まず活動の流れを先に紹介したいと思います。



①教師は次の5つの文を黒板に書く。絵を書いてもいい。

   ・赤ちゃんが泣いています。
   ・バケツに水を入れていますが、あふれています。
   ・家の電話がなっています。(携帯電話じゃありません)
   ・玄関のベルがなっています。
   ・トイレにいきたいです。


②それぞれの文を説明し、「赤ちゃんを世話しなければならない」「水を止めなければならない」「電話にでなければならない」「玄関にでて、お客さんに会わなければならない」「トイレにいかなければならない」状況を理解させる。

③教師は、「この5つが同時に起こったら、あなたはまずはじめに何をしますか?」と質問し、何人かに何をするか発表してもらう。
このとき、「どうしてですか」と質問し、「~から」または「~ので」をつかってこたえてもらう。

   例: はじめに水を止めます。水はたいせつですから。

④学生は、自分はどの順番で5つのことをするか決める。その理由も考える。

⑤人数が少なければ、全員が順番と理由を発表する。人数が多ければ、グループをつくり、グループのなかで発表して、グループの意見をまとめて、それをクラスで発表する。
(※教師はその順番を黒板などにメモしておくとよい。)

⑥教師はこれが、『あなたの人生の優先順位』をチェックする心理テストであることを伝える。




ということで、実はこれは心理テストだったんです。
いつだか、私もこの心理テストをだれかにされたことがあり、おもしろいと感じて、日本語の授業でも使ってみようと思いました。

さて、肝心の答えですが、

    ・赤ちゃん → 恋人、パートナー
    ・水 → お金
    ・電話 → 両親
    ・玄関のお客 → 友達
    ・トイレ → 自分


のようにそれぞれが大切にするものを象徴しています。

たとえば、 「赤ちゃんを世話して、トイレにいって、電話にでて、玄関にいって、水をとめる」と答えた人は、大切なものは「恋人>自分>両親>友達>お金」の順になります。

とても盛り上がりますよ。

また、中上級の活動にも使えます。



☆ダウンロードはこちらから↓

▼『日本語初歩』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン

▼『みんなの日本語』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン
2011年07月01日 (金) | 編集 |
■元気出して!■
 □文型:「のに」
 □目的:悩みを話す/はげます
 □道具:
 □『日本語初歩』:27課
 □『みんなの日本語』:45課


ペアに分かれて、会話の練習です。

「○○さんと会う約束をしました……」という文があったら、これを「のに」を使って、「○○さんと会う約束をしたのに、来ないんです。」のように文を作って、悩みを相談します。

そしてもう一人がこれに答えて、励ましたり、アドバイスしたりします。

[例]
A:どうしたんですか。
B:○○さんと会う約束をしたのに、来ないんです。
A:そうですか。じゃ、電話したほうがいいですよ。
  /じゃ、私とあそびましょう!


ほかにも前文にはこんなキーセンテンスがあります。

  ・きのうの夜、3時間宿題をしました……
  ・ひまです……
  ・あした試験があります……
  ・日本人のともだちが[自分の町]へ遊びに来ました……
  ・お金がぜんぜんありません……
  ・新しい○○を買いました……
  ・恋人[主人、妻、ともだち]にプレゼントをあげました……
  ・結婚したいです……

ペアで役割を替えて、練習を続けます。

活動の詳しい流れは↓でダウンロードできます。



☆ダウンロードはこちらから↓

▼『日本語初歩』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン

▼『みんなの日本語』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン
2011年07月01日 (金) | 編集 |
■どんな人になりたい?■
 □文型:「のような・ように」(例示)
 □目的:理想の人・ものについて話す
 □道具:
 □『日本語初歩』:28課
 □『みんなの日本語』:─


活動的にはシンプルです。
「どんな会社ではたらきたいですか。」という質問に対して、「のような・ように」(例示)を使って、答えます。

Q: どんな会社ではたらきたいですか。
A1: ソニーのような会社ではたらきたいです。
A2: ソニーのように有名な会社ではたらきたいです。
A3: ソニーのように技術が高い会社ではたらきたいです。


ほかにこんな質問があります。

・どんな人が好きですか。
・どんな人が嫌いですか。
・どんな映画が好きですか。
・どんな町/国へ行きたいですか。
・どんな人になりたいですか。


シンプルですが、それぞれの学生の人生観が感じられる、深い活動になると思います。ぜひ、一問一答だけでなく、会話を発展させたいです。

ちなみに「どんな人になりたいですか」に対する回答は、インドでは圧倒的にガンジーが人気でした(笑)

一方「どんな人が嫌いですか」という答えはかなり答えづらいようでした。。。



☆ダウンロードはこちらから↓

▼『日本語初歩』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン
2011年07月02日 (土) | 編集 |
■シークレットサンタ■
 □文型:「あげます・もらいます」
 □目的:クラスメイトにプレゼントをあげる
 □道具:学生の人数分の小さい紙 ※一枚ずつに学生の名前をひとつずつ書いておく
 □『日本語初歩』:29課
 □『みんなの日本語』:7課


「シークレットサンタクロース」って知ってますか。

クリスマスパーティーのプレゼント交換のイベントなのですが、国によってやり方は違うようです。
私がアメリカで一度体験したのは、あらかじめ(何日も前に)パーティーの参加者が、クジなどで名前の書かれた紙を引きます。それがプレゼントをあげる相手です。その相手にプレゼントを買って、クリスマスイブの日に指定された場所に贈る相手の名前を添えてこっそり置きます。そしてプレゼントがそろったら、それぞれプレゼントを受け取ります。だれがくれたかわからないので、ワクワクです。だれがくれたかを明かすかは状況次第(笑)

さて、そんなイベントを日本語の教室でもやってみようというものです。

流れはこんなかんじです。


①先生は、学生の名前を書いた紙を、本人のところにいかないように気をつけて全員にくばる。紙はほかのひとには見せないようにする。

②紙に書いてある名前は、プレゼントをあげる相手であることを説明する。学生はその相手に何をあげるか考えて、紙にプレゼントの絵か名前を書く。

③全員書き終わったら、先生はプレゼント(紙)を集めて、送る相手にわたす。

④先生は何をもらったか学生に質問する。学生はもらったものを答える。
   「○○さん、何をもらいましたか」
   「本をもらいました」


⑤先生は誰があげたか質問する。
   「だれが○○さんに本をあげましたか」
   「はい、わたしがあげました」


⑥先生はさらに、どうして本をあげたか質問する。
   「どうして本をあげましたか」
   「○○さんは本が好きですから」  など


④~⑥をくりかえして、全員のプレゼントと送った人を確認する。
慣れてきたら学生に質問させてもよい。

⑦最後に全員が順番に「わたしはAさんに本をあげました」「わたしはBさんに本をもらいました」と、プレゼントをあげた相手ともらった相手を発表する。


活動の流れは適宜変えてください。

また、本物のシークレットサンタをやって、実際にプレゼントを贈り合うというのも素敵ですね。



☆ダウンロードはこちらから↓

▼『日本語初歩』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン

▼『みんなの日本語』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン
2011年07月02日 (土) | 編集 |
■Pay it forward■
 □文型:「てあげます・てもらいます」
 □目的:クラスメイトにサービスをする
 □道具:
 □『日本語初歩』:29課
 □『みんなの日本語』:24課


pay_it_forward.jpg

"Pay it Forward"という映画を知っていますか。日本語では「ペイ・フォワード」だったと思います。

普通はだれかに親切にされたら、恩を返す(pay back)わけですが、親切にしてくれたその人に対してではなく、ほかの人に新たに親切にする(pay forward)ということです。

アメリカの小学5年生の社会の授業で、「世界を変えるためにできること」という宿題が出され、主人公の少年は、自分がまず3人に対していいことをして、その代わり、その3人はさらにそれぞれほかの3人にいいことをしていく。つまり、1→3→9→27→81... というように、人の親切が広がっていくという構想ですが、実話をもとに作られた映画だそうです。

という前書きはここまでにして、実際の活動はシンプルです(笑)

教師が学生一人に対して、何かしてあげることを話して、その学生は次の学生に何かしてあげる、と、チェーン式に「~てあげる・~てもらう」を使って、文を作っていきます。


①クラスの人数が多ければ、8~10人ずつのグループにわける。

②先生が学生のひとりにしてあげることを考えて言う。理由も言う。
「わたしは○○さんに日本のDVDをかしてあげます。
このDVDはおもしろいですから」


③その学生はまず、先生にしてもらったことを言う。
「わたしは先生に日本のDVDをかしてもらいました」or
「先生はわたしに日本のDVDをかしてくれました」


④次に学生はとなりの人か後ろの人にしてあげることを言う。理由も言う。
「わたしは××さんにごはんをつくってあげます。わたしは料理が上手ですから」

以下、席の順番に続ける。

⑤最後の人は先生にしてあげることを言う。
グループにわかれている場合は、先生は各グループからひとりずつ選んで最初のしてあげることを言い、各グループの最後の人が先生に返す。



"Pay it Forward"の映画を紹介して、実際に次の授業までに3人の人に親切をするという宿題を出すのもありですね^0^



☆ダウンロードはこちらから↓

▼『日本語初歩』版

ワードファイルのダウンロードボタン   PDFファイルのダウンロードボタン

▼『みんなの日本語』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン
2011年07月02日 (土) | 編集 |
■金を出せ!■
 □文型:命令形、禁止形、「なさい」
 □目的:言われた通りに行動する
 □道具:
 □『日本語初歩』:30課
 □『みんなの日本語』:33課


教師が命令文や禁止形の文を言い、学生はそれを聞いて動作する、というシンプルな活動です。

なお、『日本語初歩』では「なさい」の文型が入っていますが、『みんなの日本語』では入っていない文型なので、適宜内容を変えて使用してください。

指示例)
  • 立て
  • 座れ
  • 立て
  • 座りなさい
  • 立つな
  • 右手を上げろ
  • 右手を下げなさい
  • 左手を上げるな
  • 本を見ろ
  • 「ひとつ」から「とお」まで言え
  • 「一日」から「十日」まで言え
  • 名前を言うな
  • 時計を見せろ
  • 寝ろ
  • 起きるな
  • 起きなさい
  • わらえ
  • 静かにしろ
  • 私を見るな
  • 私を見ろ
  • 金を出せ
  • となりの人に金を見せろ
  • 先生に金をくれ



☆ダウンロードはこちらから↓

▼『日本語初歩』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン

▼『みんなの日本語』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン
2011年07月03日 (日) | 編集 |
■わたしはガイド■
 □文型:受身形
 □目的:町や観光地を紹介する
 □道具:
 □『日本語初歩』:31課
 □『みんなの日本語』:37課


受身形を使って、町や観光名所を案内する文を作ります。

たとえば、こんなかんじです。

▼タージマハルの紹介

タージマハルはアクバル王によって建てられました。つまの おはか として作られましたが、今は公園として使われています。世界中の人にあいされています。

▼プネ(インドの町)の紹介

 プネは「東のオックスフォード」と言われて、教育が有名です。去年Commonwealth Youth Gameというスポーツのしあいが行われました。バドミントンはプネで作られた言われています。毎年行われるガネーシャ祭りはとても有名です。



という例を出して、学生にも作ってもらいます。

ただ、なかなか文を考え出すのは時間がかかると思うので、グループで考えさせたり、あるいは、宿題にしたりしたほうがいいかもしれません。



☆ダウンロードはこちらから↓

▼『日本語初歩』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン

▼『みんなの日本語』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン
2011年07月03日 (日) | 編集 |
doraemon.jpg

■ドラえもんの日記■
 □文型:「させられる」(使役受身)
 □目的:使役受身文を使って、日記を書
 □道具:紙(または学生のノートに書かせる)
 □『日本語初歩』:31課
 □『みんなの日本語』:─


※『みんなの日本語』では「使役受身」は入っていないので、『日本語初歩』だけの活動になります。

この活動では、まず学生に紙を配って、そこに5分間で「ドラえもんがいたら、なにをさせたいですか」というテーマで、できるだけ多くの文を書かせます。

(例)
 ・そうじをさせます。
 ・買い物に行かせます。
 ・宿題をさせます。....


そして、次のステップでは、ドラえもんの立場になって、今使った使役文を使役受身文に変えて、「ドラえもんの日記」を書きます。

 きのうはたいへんな一日だった。朝、そうじをさせられた。それから買い物に行かされた。宿題をさせられた。……
 とてもつかれた。もう未来へ帰りたい。。。


まず、一度、全体でモデルを紹介して、それから、各自に考えさせてもいいし、グループで協力してやらせてもいいと思います。



☆ダウンロードはこちらから↓

▼『日本語初歩』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン
2011年07月03日 (日) | 編集 |
■いやな思い出■
 □文型:使役受身形
 □目的:されられたことを思い出す
 □道具:紙(学生のノートに書かせてもいい)
 □『日本語初歩』:31課
 □『みんなの日本語』:─


子どものとき、されられたことなどについて答える練習です。

テーマは以下のかんじです。

[テーマ例]
・子どものとき、おやにどんなことをさせられましたか。
・子どものとき、学校でどんなことをさせられましたか。
・会社でどんなことをさせられましたか。
・日本語のクラスでどんなことをされられましたか。


もちろん、普通に会話練習してもいいのですが、『日本語初歩』では、31課の中に受身形と使役受身形がいっしょに出てくるので、学生の負担は大きいです。

そのような状況で、実際のところ、使役受身の口頭練習までは、十分行き届かない場合も多いので、今回の活動は、グループに分かれ、各テーマについてグループ内で協力して数分で紙に使役受身の文をたくさん書くという練習にしました。グループでゲーム形式にすれば、アイデアもポンポン生まれ、楽しく使役受身を学習できるのではと願っています。



☆ダウンロードはこちらから↓

▼『日本語初歩』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン
2011年07月03日 (日) | 編集 |
■今日はたいへんな一日だった■
 □文型:受身形・使役受身形
 □目的:悪いできごとを書く
 □道具:
 □『日本語初歩』:31課
 □『みんなの日本語』:─


習った受身形と使役受身形を使って、最後に作文の練習です。

まず、教師はモデルを示します。黒板に書いても、紙に印刷しても、もしくは口頭で言うだけでもいいです。

 今日はたいへんな一日だった。朝、学校へいくとき、せんしゅう買った服を犬にかまれてしまった。そして雨にふられて、よごれてしまった。バスでけいたいでんわをぬすまれてしまった。授業では、宿題をわすれてしまって、せんせいにしかられた。せんしゅうのテストを返されたが、とてもわるかった。サッカーをしているとき、ともだちに 足を けられて、けがをしてしまった。夜日本人とごはんを食べました。お酒はあまり飲めないのに、たくさん飲まされた。わるい一日だった。

そして、授業内なり、宿題なり、で学生に自分の作文を書かせます。

本当のことでも、うそのことでもOKです。



☆ダウンロードはこちらから↓

▼『日本語初歩』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン
2011年07月14日 (木) | 編集 |
osusume.jpg

■私のおすすめ■
 □文型:「なら」(とりたて)
 □目的:相手にすすめる
 □道具:カード(グループごとに1セット)
 □『日本語初歩』:32課
 □『みんなの日本語』:35課


海外で生活していると、おいしいレストランやお店を知りたくなります。日本語教師をしていると、それら情報源は学生からだったりしますよね。

ということで、今回の活動は、海外で生活している日本人が現地の人(学生)に、地元の有用な情報を聞く、というシチュエーションになっています。

なお、また内容がインド的になっていますので、適宜、内容を返信して使ってください。

活動は以下のような流れになります。



①クラスの人数が多ければ、4~5人くらいのグループにわける。

②各グループにカードを1セットずつくばる。カードは裏返し、山にしてテーブルの中央におく。

③カードはあなたの町のことをよく知らない日本人からの相談が書いてある。最初に先生がカードを一枚めくって、答え方を紹介する。

   (例)ビリヤニを食べてみたいです→

「ビリヤニ(をたべる)なら、Good Luck(町のレストランの名前)がいいですよ。
 有名だし、サービスもいいし、あまりたかくないし…。」


   もしほかにおすすめがある学生がいたら、何人かに答えさせる。

   「________なら_______がいいですよ。______し、_______し…」
   のこたえの文型を板書しておいてもよい。

④学生は順番をきめて、カードを一枚ずつめくる。カードをめくった学生が相談する日本人になり、グループのほかの学生はひとりずつ自分のおすすめを「~なら」と「~し」をつかって答える。

⑤質問役は、全員のおすすめをきいてから、「ありがとうございます。じゃあ、○○へいくことにします」と一番いいおすすめをえらぶ。

⑥カードの山がなくなるか時間がなくなるまで続ける。

⑦時間があれば、先生が最後にそれぞれの相談について各グループでえらばれたおすすめを聞き、クラスのおすすめを調べる。


ちなみに例文の「ビニヤニ」とはインドの炊き込みカレーライスのようなものです。プネの大学近くのレストランで、チキンビニヤニが有名です。(笑)



☆ダウンロードはこちらから↓

▼『日本語初歩』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン

▼『みんなの日本語』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン
2011年07月20日 (水) | 編集 |
kuusou.jpg
■空想王■
 □文型:~たら[仮定]
 □目的:夢を話し合う
 □道具:カード(グループの数の分コピーし、切っておく)
 □『日本語初歩』:32課
 □『みんなの日本語』:25課



「動物と話ことができたら……」

教師としては、授業を楽しくさせようと意気込んで、凝ったテーマにすると、意外に答えが返ってこなかったりして、どうしよう。。。とあせったりすることがあります(笑)。

クラス全体でやっても、結局できる学生だけが答えてしまうので、(私のクラスでは40人くらいいたので)、今回の活動ではグループ練習にしてみました。

一人がカードをめくり、そのカードの文をもとにで「もし・たら」の文を作ります。

(例)「100万ルピーをひろいます」
→100万ルピーをひろったら、どうしますか/何をしますか/何を買いますか。


グループのほかの人は、答えられる人から答えて、できるだけ全員答えるようにします。そして、次のカードをめくって、同様に続けていきます。

なお、「100万ルピー」や「シャールク・カーン」はインド用なので、適宜内容を変えてくださいね。
※「シャールク・カーン」はボリウッドの大スター。



☆ダウンロードはこちらから↓

▼『日本語初歩』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン

▼『みんなの日本語』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン
2011年07月22日 (金) | 編集 |
■合わない2人/「~たら・~ても」■
 □文型:「~たら・~ても」
 □目的:相手と反対の考えをいう
 □道具:
 □『日本語初歩』:32課
 □『みんなの日本語』:25課



「~たら」と「~ても」を使って、反対の考えを言う練習です。

たとえば、キーワードが

「日本へ行きます」

なら、

一人が、そのキーワードと「たら」を使って、自由に文を作ります。

A: 「日本へ行ったら、すしを食べます」

そのあと、もう一人が、「ても」を使って、逆の文を言って、理由もつけます。

B: 「そうですか。わたしは日本へ行っても、すしを食べません。
すしは高いし、私は魚があまり好きじゃありませんから」


教師はキーワードを黒板に書いて、モデルにそって、ペアで会話練習をします。

・晴れます
・日本へ行きます
・お金があります
・時間がありません
・宿題がむずかしいです
・仕事がいそがしいです
・ねだんが高いです
・ハンサムです
・病気です      など


詳しい活動の流れは、下からダウンロードしてください。



☆ダウンロードはこちらから↓

▼『日本語初歩』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン

▼『みんなの日本語』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン
2011年07月29日 (金) | 編集 |
■厳しいボス■
 □文型:「~ておく」
 □目的:部下に指示をする
 □道具:
 □『日本語初歩』:32課
 □『みんなの日本語』:30課



グループに分かれて、あるテーマに対して、「~ておく」を使ってできるだけたくさん文を作ります。

たとえば、テーマが

「今日、15時から会議があります」

だったら、

・会議室の鍵をあけておいてください。
・資料をコピーしておいてください。
・机といすをならべておいてください。

などなど

そのほかにテーマとして、
「来週、国際会議があります」
「来週、新しい社員のウェルカムパーティーをします」
「来週、オフィスの引越しをします」  
などがあります。

もちろん、会社以外のテーマにしてもOKです。


さて、なぜ、会社内でのテーマにしたかというと、インドではカースト制が法律で禁止されているものの、その身分制度的な文化習慣は、いまだに深く残っています。

だから、会社でもレストランでも、階級ごとに仕事も決まっているのです。
たとえば、レストランなら、お店やお金の管理をする人、注文をとる人、掃除をする人など、それぞれ階級で仕事が分かれていて、また服の色も違っているので、すぐにわかります。

また、会社内でも同じです。掃除をしたり、コピーをしたり、お茶を入れたり、というのは階級の低い人がやることが多いのです。

さて、日本語を勉強して、日本の会社に入ろうというような人は、比較的裕福で、階級が高い人が多いわけですが(少なくとも私の任地では)、そんな人たちが日本の会社に入って驚くことが、コピーや掃除をさせられることなのだそうです。「そんなことは(階級の高い)私がやる仕事じゃない」という心境です。日本なら、新入社員が雑用をやらされることは当たり前だったりするのですが、インドでは違います。

一方、日本人からすると、これを理解していないと、インド人は仕事をしないと腹を立てることになってしまうわけです。

これは、文化の違いであり、日本人にしてもインド人にしても、気分がいいことではないし、両者にとって利益になりません。

ほかの国についてはよくわからないのですが、少なくてもインドでこの活動を行う場合は、そんな文化の違いを説明して、日本の会社では、コピーでも掃除でもする(しなくてはいけない)ことがあることを紹介すると、活動に深みが出てくるかもしれません。




☆ダウンロードはこちらから↓

▼『日本語初歩』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン

▼『みんなの日本語』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン
2011年08月12日 (金) | 編集 |
keigo_interview.jpg

■敬語インタビューシート■
 □文型:尊敬語
 □目的:敬語を使ってインタビューする
 □道具:インタビューシート
 □『日本語初歩』:33課
 □『みんなの日本語』:49課


敬語でインタビューにチャレンジ!

インタビューシートには、敬語でない普通の文が書いてあるので、それを敬語(尊敬語)に変えて、インタビューします。

「○○のどこに住んでいますか」なら、

「デリーのどちらに住んでいらっしゃいますか」にします。
日本人が会話の相手なら、「日本のどちらに住んでいらっしゃいますか」もOKです。

最初は敬語を使うということで、クラス全体で練習し、学生が教師にインタビューします。

そのあと、学生同士で、インタビューさせます。

実際に日本人を教室に呼んで、敬語でインタビューするとか、宿題で日本人の知り合いか、ほかの現地の日本語の先生にインタビューさせるのもいいと思います。

ある女の子の学生は、イケメンの日本人男性にインタビューしていたのですが、顔を赤らめて、緊張しすぎて、敬語どころか普通の会話もできなかったりしていました(笑)



☆ダウンロードはこちらから↓

▼『日本語初歩』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン

▼『みんなの日本語』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン
2011年08月30日 (火) | 編集 |
kigakiku.jpg

■気がきく人■
 □文型:謙譲語「お~します」
 □目的:手伝いを申し出る
 □道具:カード
 □『日本語初歩』:33課
 □『みんなの日本語』:50課


言われたことだけをやっていては、会社では昇進できない!?

相手の気持ちを考えて、一歩先に行動する練習です。

会社に大切なお客様が来たというシチュエーション。

たとえば、お客様が

「この荷物は重い。。。」

と言ったら、すかさず、

社員は「わたくしがお持ちします/お手伝いします」

と申し出るわけです。

「この部屋は少し暑いですね」

と言ったら、

「では、わたくしがまどをお開けします/エアコンをおつけします」

というように、謙譲語を使います。

グループに分かれて、一人がカードをとり、お客様になって、そのカードを読みます。

そして、ほかの人はできるだけ早く、謙譲語の文を作り、手伝いを申し出ます。

だれが、一番気が利くか、競争!?



☆ダウンロードはこちらから↓

▼『日本語初歩』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン

▼『みんなの日本語』版

ワードファイルのダウンロードボタン  PDFファイルのダウンロードボタン