2011年04月11日 (月) | 編集 |

実は、はじめ五十音表を現地人の先生たちに配ろうとしたときに、ネットで無料提供されている既存の五十音表を探したのです。できれば、手間を省きたいですから(笑)
しかし、いろいろ、調べてわかったのです。
ネットで調べて出てくる無料の五十音表は、日本の小学生向けのものばかり。だから「て」なら「てんとうむし」なんて、子どもなら親近感があるものの、外国人にとっては身近とは限らないし、初級でそもそも勉強する必要はないし。
また、ひらがなとカタカナがひとつの表になっているものも多いです。たとえば、「あ」なら「あめ」と「アメ」と1つの単語と絵でひらがなとカタカナ両方を兼ねているわけです。もちろん字を書けるようになれば、なんでもいいような気もしますが、そもそもカタカナは外来語などに使うので、その意義を示すためには、カタカナにはカタカナ専用の言葉(外来語)を使って、表は別にしたほうがいいと思うわけです。
さらに、フォントの問題もあります。「さ」や「き」など、よくあるフォントだと、下の曲線が一画になってつながってしまいます。手書きの場合、これらは離して書くので、そこは正しい字体で教えたいですよね。
※フォントについては、「漢字フラッシュカード」のところでも触れているので、そちらもご覧ください。
つまり、
(1)外国人にも身近な言葉(または初級で使うような言葉)を使っている
(2)ひらがなとカタカナと別にしている
(3)手書きに近いフォントを使っている
の3点を満たす五十音表は見つけられませんでした。(私の探し方が悪いのかもしれませんが)
じゃぁ、自分で作っちゃうかということになりました。。。
しかし、カタカナというのは特に大切だと思うのです。
カタカナはひらがなに比べ、教科書などで出てくる頻度が低いため、なかなか定着しません。しかし、実際は私たち日本人の日常生活では欠かせません。広告にしても、ネットにしても、カタカナにあふれています。カタカナがわからなければ生活できないんじゃないかと思うほど。(それはちょっと言いすぎ。。。)
だから、とくにカタカナにおいては、身近な言葉を使うべきだと思います。
しかも、その国の生活習慣に合った言葉を使えば、学習者はもっと楽しく、身近にカタカナを感じて、ひいては、日本語や日本を好きになってくれるかもしれません。
たとえば、今回作ったカタカナ表には、上の画像にもあるとおり、「インド」、「オート」(インド人は「オートリキシャ」を略してこう言う)、「クリケット」(インドの国技)、「サリー」、「シタール」、「スズキ」(インドでもっともシェアのある車メーカー)など、インドならではの言葉をふんだんに取り入れました。
また、「タクシー」や「トイレ」も言葉自体は普通ですが、絵はしっかりインド仕様です(笑)
なお、これらの絵はM隊員に描いてもらいました。トイレの絵など、やはりインドに住んでいないと描けない絵ですよね。この五十音表の絵に限らず、このサイトの活動集の中で使われている多くの絵はM隊員に描いてもらっています。いつもありがとう。
さて、こうして遊び心満載にして、カタカナの敷居が少しでも低くしたいなと願っています。
ただ、もちろん、これはまったくのインド仕様なので、残念ながらほかの国では使えません。
もし、他国バージョンができたら、ぜひ教えてください。
各国ごとのバージョンができたら、きっと素敵ですね♪
※現在はPDF版のみです。
☆ダウンロードはこちら↓から
※教室などに貼れるように、カラー版A3サイズのものと、学習者に配れるようにモノクロ版A4サイズのものを用意しました。
▼カラー版A3サイズ(ひらがな表)

▼カラー版A3サイズ(カタカナ表)

▼モノクロ版A4サイズ(ひらがな表)

▼モノクロ版A4サイズ(カタカナ表)

この記事へのコメント
海外出身者に日本語を教え始めようとしている者です!ひらがな、カタカナ表を探しており、ダウンロードさせていただきました!ありがとうございます★
2017/02/18(Sat) 07:56 | URL | 岩﨑 #-[ 編集]
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